僕が毛布を罐に入れ、荷物をまとめているとき、あの人等は出発し、田部氏は後頼むよと言って行かれました。僕はそれからすぐ支度ができたので、小屋の中を見廻ってこれでよいと思ってから皆の後を追いました。追いついたとき田部氏が僕に、君はどこへ行くんですかと尋ねられたのです。それで、僕はいけなかったなと思って何と挨拶しようかとちょっとだまっていると、福松君が、室堂に行くんでしょうと答えてくれました。追分小屋の附近から僕が先頭になってラッセルし、福松君の言うように夏道に沿って進むうち、姥石のところで窪田氏がこっちがいいと言って自分で先頭になられました。天狗平から雪はクラストになっていました。鏡石のところでちょっと休んで少し進んでから、あの人等は地獄谷を通って劔沢の小屋に行かれるので別れました。このときの何だか物足りない淋しさ、にぎやかだったこの数日間、それはこのときの淋しさを一層深め、いつもなら後を振り返りエーホーと声を送ってそれをまぎらすものを。 高級デリヘル 品川 http://colog.jp/kabu/
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